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更新日:2019年04月17日(水)

梅田講演会 AIとIoTが変える福祉・介護の未来 ~ 人間福祉の立場から考える ~

開催日時:2019年3月12日(火)14時~15時30分
会  場:関西学院大学大阪梅田キャンパス14階1405号室
講  師:生田 正幸先生(関西学院大学人間福祉学部 教授)

 今回の参加者は、3月中旬の開催とあって、少しの春らしさも受けて、関学卒業生を含めて、60名近くのメンバーでした。

 講師は生田 正幸先生(関西学院大学人間福祉学部教授)です。
テーマは「AIとIoTが変える福祉・介護の未来~人間福祉の立場から考える~」でした。
 テーマそのものは参加者の関心が非常に強かったと思われました。

 先生の話の内容は ①「少子高齢化を考える」、②「加速するICT化・情報化」、③「AIとIoTが変える福祉・介護の未来」の3つの項目を中心に順番に分けてお話を頂きました。

 まず、少子高齢化の問題では、急速な人口の減少、人手不足、後期高齢者の人口の増加、孤立、無縁世帯の急増等で社会の在り方が大きく変っていく姿について、外国との比較できるデータを使用されて、日本の現状と将来への問題点と今後の課題について、詳しく、分かり易い表現で説明いただきました。併せて、基本的な用語(例:少子高齢化等)も分かりやすくお話いただきました。

次に、少子高齢化を受けて、現在の福祉や介護など、私たちが生活していく上で欠くことができない“ヒューマン・サービス(人間福祉)”の領域に対しても大きな変化が起こっていることの内容を細かくお話をしていただきました。そして、現在、行われている社会保障給付費にも甚大な影響を与えていることも数字をもって説明していただきました。

 さらに、今日のAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などICT(情報通信技術)の発達や情報化の進展も急激に変わっていく状況も説明されました。さらにこれからの福祉や介護にも多くの影響が出ている

 事実を具体的な事例についても話を頂きました。そして、それらの出来事が、今後も大きく影響を受けることになり、その対応が急務であることも、情報化社会の急速な進歩による影響がいかに大きくて、大変な出来事になっている内容を含めて、詳細にお話いただきました。

 こうしたさまざまな要素が絡み合う激しく複雑な変化の中にあって、今後の福祉・介護等がどうなっていくのか、私たちがそれらに対して、どう向き合っていくべきなのか等の問題点と課題にもいろいろな資料で説明いただきました。

 生田先生からは、まだまだ、多くの貴重な話をしていただきましたが、大切なことは、現実に生活している私たちが、まず、少子高齢化の変化、その影響の大きさ、そして、ICT(情報通信技術)の急速な進歩・発達とそれらが速やかに普及されて来る現実を真摯に受け止めて、それらに対して、どう対処していくのかを速やかに考え、行動することの必要性を強調されたと思われました。

 現実の生活に追われる日々の中にあっても、これからの社会の流れ、即ち、少子高齢化の急速な進捗、加速するICT(情報通信技術)等の高度な進歩等のそれらの動向にも目を向けて、生活の仕方がどう変化するかを見届けて、どう対応することがいかに重要であるかを自覚し、仲間と協調して、よりよい生活に向かって、行動することの必要性を教えていただいたと受け止めることではないかと思われます。

 そして、2040年までに高齢者を含め、多様な就労・社会参加を促進し、社会全体の活力を維持していくために健康寿命を拡大することや、テクノロジーの活用等により、同じく2040年では必要とされる医療や介護サービスの生産性が確保されることの重要性を認識した、個々人の生活を強いられることをしっかりと受け止めた人生を歩むことを教えられたことでしょう。

 いただいた配付資料には多くの数字での説明やお言葉がありますが、ご講演いただいた内容を含め、概要を纏めさせていただきました。

 尚、本年度の梅田講演会は今回を持って終了致しました。
2019年度は決まりましたら、ご案内致します。

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